久しぶりに、英語の授業をブログでやってみる
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こんにちは、Takuyaです。
今日のブログはだいぶ趣向を変えてお送りします。
(もしかしたら教え子が見ていてくれてるかもしれないので...笑)
写真なしの長いブログですので、
参考書を読んでいる感覚で読んでいただければと思います。
以前のブログでも書いた通り、
留学前は某進学塾で英語の講師をしておりまして、
今でもよく「授業したいなぁ」と思うことがあります 笑。
ありがたいことにこちらでは充実した生活を送れていますが、
ライフワークがなくなってしまい、相当寂しいのです。
ということで、今日は英語の授業っぽいブログを書いてみます。
大人のみなさまも、よろしければどうぞ。
とある都内の私立高校で実際に出題された英語の問題です。
まずはこちらの問題を解いてみてください。
スクロールすると答えが出て来ますので、
解く前にスクロールしないように!!!
問 次の各組の英文がほぼ同じ意味になるように、
空所に適語を入れなさい。
1 I have not seen you for a long time.
=It is a long time( )I saw you last.
2 If you sit down and relax, you will feel much better.
=Sit down and relax, ( )you will feel much better.
3 They were kind enough to give me such a nice present.
=It was kind( )them to give me such a nice present.
4 New York is the largest city in the United States.
=New York is larger than( )( )city in the United States.
制限時間は3分以内です。では、どうぞ!
解きましたか?難しかったですか...?
このあと解説が始まります。
いいですね?
では、ここから、解説と答え合わせです。
解説が長くなってしまいましたが、お読みください。
1 答えはsince。
I have not seen you for a long time.
現在完了の継続用法であり、
for a long timeで「長い間」と言う意味の熟語。
この問題のポイントは、
下の文章がItから始まっていること。
It is a long time( )I saw you last.
当然このitは「訳さないit」なわけですが、
( )の前までを訳してみると、
「長い間だ」という意味になります。
さらに( )のうしろはS+Vの関係なので、
( )に入るのは接続詞で確定だとわかります。
この時点でbyやforなどの選択肢が消えます。
(※forは理由を表す接続詞になることがありますが、
この場合は文脈から違うと判断できるでしょう)
最後に( )のうしろは
「あなたに最後に会った」と訳せますから、
( )に入るのは「以来・〜から」を意味する語、
sinceが入ると確定するわけです。
もちろんsinceには、
since 2005のような前置詞の使い方もありますが、
このように接続詞的に使うことも多々あります。
(「明確な理由」を表す接続詞としても使えます)
2 答えはand。
If you sit down and relax, / you will feel much better.
「条件」を表す従位接続詞ifを伴う文章ですね。
「(if以下のことを)すれば、〜」と訳します。
relaxは「リラックスする」という意味の動詞です。
で、この問題は先に下の文章を解読します。
Sit down and relax, ( )you will feel much better.
ポイントは、上の文章のif節にあたる部分が、
命令文で置き換えられているという点です。
命令文を含む重要表現はいくつかありますが、
この場合も、( )のうしろがS+V~ですから、
( )に入るのは接続詞だと確定できます。
ここで、命令文+接続詞を伴う表現を復習しましょう。
大丈夫です、2つしかありませんから。
・命令文, and S+V~
「・・しなさい、そうすれば〜(できる)」
例 Get up now, and you can catch the first train.
(今すぐ起きれば、始発電車間に合うよ)
・命令文, or S+V~
「〜しなさい、そうしないと〜(してしまう)」
例 Get up now, or you will be late for school.
(今すぐ起きないと、学校に遅刻するぞ)
これ自体は中学2年生くらいで習うのですが、
高校受験にあたり、これの書き換えを覚えましょう。
・命令文, and S+V~ → If..., S+V~
・命令文, or S+V~ → If ...not... / Unless... , S+V~
ということで、長くなりましたが、
( )に入るのはこの公式からandで確定だとわかります。
3 答えはof。
まず、この( )にforを入れた人、
惜しいですが全然違います。甘いです。
They were kind enough to give me such a nice present.
この問題の上の文章を見た瞬間に、
「形容詞 enough to do~」構文だと把握する必要があります。
(「〜するのに十分(形容詞)だ」と訳しましょう)
such a 形容詞+名詞は重要表現。
「とても/そんなに(形容詞)な(名詞)」と訳します。
これをつなぎ合わせると、
「彼らは、そんな素晴らしいプレゼントを私にくれるくらい親切だった」
という意味になるでしょう。
この日本語を踏まえた上で、下の文章を見ます。
It was kind( )them to give me such a nice present.
形式主語Itから始まっている+( )のうしろに不定詞がある
というヒントから、この構文を思い出した人も多いでしょう。
It is 形容詞(for+人)to do~構文
「(人にとって)〜することは(形容詞)だ」と訳します。
ただ、ここで、(形容詞)の部分を見ます。
kindは「親切だ」という意味ですが、
これは( )のあとにあるthemの性質を表す形容詞ですよね。
このように、「人の性質を表す形容詞」がある場合は、
形式主語を表すforではなくofを用いる、というルールがあります。
そのため、ここに入るのは、ofだとわかるわけです。
必ず、区別をはっきりさせて覚えておきましょうね!
一応こちらの構文も公式化しておくと、
It is 形容詞 of+人 to do~構文
「〜することは、人は(形容詞)だ」と訳します。
4 答えはany other。
比較の超重要問題です。 よく出ますので確認しておきましょう。
最上級と比較級を書き換える表現は2つあります。
いわゆる「富士山構文」とよばれるものなのですが...
☆the+最上級+in/of+名詞 の書き換え
・比較級 than any other+名詞の単数形
「ほかのどの(名詞)より〜だ」
この構文が正解となるわけなんですが、
せっかくなのでもう1つ。
・No other 名詞+V+比較級 than+〜
「〜ほど...な(名詞)は他にない」
どちらも割とよく出ていると思います。
比較は書き換えが多い単元となっております。
(それ故、書き換え問題では比較がよく出題されます)
原級⇆比較級⇆最上級を自由に操れるよう、
自分なりにまとめておくと良いでしょう。
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さてさて、どうでしたか。
大人のみなさまも、頭の体操になりましたでしょうか。
このブログの様子を見て、続編を書くかどうか考えます。
いい感じであれば、またこんなブログを書いてみようと思います。
では、受験生の皆さんは頑張ってくださいね!Fight!
Takuya